2593太子堂の裏手に「下の谷商店街」という、非常に味わい深い通りがある。地誌によれば関東大震災後に生まれた長い歴史を持つ商店街らしく、昭和中期にはアメ横並の賑わいを見せていたという。


現在はご欄の通り。むやみに「寂れた」という表現を使いたくない、雰囲気のあるストリートだ。


この一角に建つ「カフェ下ノ谷」で、知人のイラストレーター嬢がイベントを催した。「カラフリル」と題されたミニ個展。彼女が徹夜でこしらえたスイーツを客に振る舞いつつ、壁に飾られたイラストアートを堪能し、消しゴムはんこづくりや鼻笛演奏の体験までできるという、なんだか良くわからないけど幕の内弁当的な楽しさを擁した、不思議な穴蔵であった。


雑然としてはいるが、決して猥雑ではないこの街にふさわしい意欲的な空間。やはりクリエイターはこういうことをやっていかなければ。ぜひ定期的に開催して、刺激をいただきたいものだ。