カナダのデザイン系WEBマガジンMOCOLOCOでトコノマが取り上げられています。http://mocoloco.com/fresh2/2010/11/24/tokonoma-display-surface-by-h220430-design.php
DESIGNTIDEでの展示以降、海外から問い合わせが沢山届くようになりました。
これらの反応を見ていると世界のデザインの勢力図のようなものがおぼろげながら見えてきます。
メールの送信元はフランス、イタリア等の欧州と並んで中国、韓国などアジアが予想外に多いのです。
アジアでは経済の発展とともに我々のデザインのような従来の枠から少し外れたようなものにまで関心を示す人の数が増えていることがうかがえます。
アジアのメディアからの問い合わせも多く、このようなデザインを取り上げるメディアが多く存在している事にも驚きました。
関心が増えれば当然作り手も増え、いずれはデザイン先進国がアジアのどこかから出現するのかもしれません。
さて、おぼろげに見えてきたその勢力図の中で気になったのがやはり日本です。
自分のプレゼン能力の無さが最たる要因ではありますが、国内からの反応や問い合わせは海外のものに比べ小さいのです。
最も近く、最も容易にコンタクトが取れるはずなのに、この温度差は少々虚しいものがあります。
世界を舞台に活躍するデザイナーやアーティストからは口を揃えたように「日本では仕事をする気にならない」という話をよく聞きます。日本には文化的な価値を評価できる人が少ないというのがその理由だと聞きます。国内のメディアは誰かが評価したデザイナーやアーティストでなければ取り上げようとせず、その価値が理解されないために報酬も適正でないのだそうです。日本では未だ商業的なデザインが幅をきかせています。残念な事にコスト削減が第一で長期的な視点を持たず、売る事が最優先されています。狭い視野でのその行動は環境への不可や、貴重な資源の浪費が伴う事は言うまでもなく、人材の流出により産地の弱体化が起こり、伝承すべき技術を失い、なにものにも代え難い文化的な価値の損失を招いています。
このような状況からの脱却が必要なのは明白です。そのような状況を左右するデザインの意味もその存在すらも問われる時代に突入し、世界ではその流れが大きくシフトしはじめている中、日本ではそれが未だ見られません。
今回DESIGNTIDEに参加した目的は自らの実行力を示し、自らの発言力を増す事でした。この実行力をもって社会が必要としているデザインを提供していくという意思表示であり、まだまだ無力ながら水面下ででも流れを作ってきたいという想いの現れ
でした。
商業的とは言えないデザインは作る側も見る側も素直に楽しめ、そこに込めたメッセージが純粋に伝わります。
商業的なことが悪い訳ではないけれど、デザインをもっと純粋に楽しむことができる土壌が日本にもあってもいいのではないかと思っています。もともと日本は世界に誇るものづくりの国です。他の国にはまねのできない優れた技術力や職人の力が存在しています。その力とデザイン力が合わさればきっと楽しいはずです。
※撮影は写真家の山本育憲氏によるものです。









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